【画像&音源公開】匿名芸術家・Banksy(バンクシー)の顔写真と声を特定!正体がイギリス人ミュージシャンのロバート・デル・ナジャである5つの根拠とは?

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投稿日:2024年2月16日 | 最終更新日:2024年2月16日

ストリート、壁、橋などを舞台に神出鬼没に活動している、世界一有名な匿名芸術家であるバンクシー。

日本では、今年2020年3月15日より横浜アソビルにて展覧会『バンクシー展 天才か反逆者かが開催されていることに伴い、再び注目が集まっています。

banksy1画像出典元:はまこれ横浜

今回は、そんな謎のベールに包まれたバンクシーについて調査したところ、なんと顔写真の一部が確認できる雑誌やインタビューに答えている音源を入手するのに成功しました!

その上で、様々な説がささやかれているその正体が果たして誰なのかを検証していきます!

基本プロフィール

これまでの活動略歴

1973~75年 イングランド南西部・ブリストル近郊で誕生したとされている。

banksy5画像出典元:イギリス留学代行センター

1990年頃~ 地元でグラフィティ活動を開始。
1995年頃~ ステンシル(型をつかって文字やイラストを、色々なものにプリントする)を用いた技法へ移行し、英米で幅広い活動を行う。
2003年 ロンドン・ダルストンの倉庫内で初となる大規模なエキシビション 『Turf War』がゲリラ的に行われた。
2005年 メトロポリタン美術館やMoMA、大英博物館などに勝手に侵入、自身の作品をゲリラ展示して騒動に。
2010年   初の監督映画『 イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を公開。その後もガザ地区やパレスチナ自治区ベツレヘム、世界各国にてグラフィティ活動を継続。

banksy3画像出典元:The Art of BANKSY

2018年 イギリス・サザビーズでの「シュレッダー事件」(オークションで作品『風船と少女』が約1億5500万円で落札された直後、バンクシーが仕掛けたシュレッダーにより下半分が裁断された)が世界的ニュースに。
2019年 作品『英国の地方議会』がサザビーズで13億円で落札された。また、小池百合子東京都知事(2020年6月現在)のツイートにより、バンクシーの日本における知名度が一気に全国区になった。

出所:ヤフーニュースThe Art of BANKSYをもとに作成

代表作

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All City – McDonalds

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次に代表作とされるものを何点か紹介していきます。

バンクシーはインスタグラム上でも作品を投稿しているので、最新の活動や他の作品が気になる方はぜひチェックしてみてください!

『愛は空中に/ Love is in the Air』(2003年)

banksy6画像出典元:This is Media

パレスチナ問題に焦点を当てた初期の代表作の1つです。

ステンシル作品で、パレスチナのヨルダン川西岸地区南部の県ベツレヘムのアッシュ・サロン・ストリート沿いの建物に描かれています。

ベツレヘムはムスリムが多数派ですが、パレスチナにおける最大級のキリスト教コミュニティーも存在する場所となっています。

『風船と少女/ Girl with Balloon』(2006年)

この作品は、バンクシーを語る上であまりにも有名で、「イギリス人が愛するイギリス人アーティストの作品 第1位にも選ばれています。

バンクシーは、このデザインを何度か変えてさまざまな場所で描いていて、2005年のイスラエル西岸地区の分離壁に描いているほかに、2014年のシリア難民危機3周年時や、2017年のイギリス一般選挙時にも別バージョンが制作されています。

『奴隷労働 / Slave Labour』(2012年)

banksy7画像出典元:This is Media

ロンドン・オリンピックへの抗議をテーマとした作品でロンドン・ウッドグリーンにある1ポンドショップ「パウンドランド」脇の壁に描かれたものです。

子供がユニオンジャックの模様が描かれた万国旗をミシンで縫っている絵を通じて、2012年のロンドン・オリンピック記念品やダイヤモンド・ジュビリーを製造するために労働者を搾取する人たちへの抗議的な意味が含まれているとされます。

『シリア移民の息子 / The Son of a Migrant from Syria』(2015年)

banksy8画像出典元:Artpedia

シリア内戦に伴う移民危機をテーマにした作品で、留学移民としてアメリカに滞在していたシリア移民の息子のスティーブ・ジョブズがフランス・カレーにある壁画に描かれています。

バンクシーはこの作品について、以下のようにコメントしています。

「私たちは、移民達は自国のリソースを浪費させるものであると考えている。しかし、スティーブ・ジョブズはシリア移民の息子だった。アップルは世界で最も価値のある国で、一年間に70億ドル以上の税金を支払っており、それは元をたどればシリアのホムスからやって来た若い移民の男(ジョブズの父)の入国を許可したのが始まりではなかったか。」引用元:Artpedia

 

『バレンタインデーに花束を / パチンコで遊ぶ少女と赤い花』(2020年)

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バンクシーの故郷とされるイギリス・ブリストルで、2020年2月13日に地元住民によって発見された壁画です。

郵便ポストの赤とポールの赤、壁の赤い薔薇がほぼ同一線上、または対角線上に並び、Marsh Laineと書かれた標識にも赤い花が添えられています。

フランス在住のバンクシーファンの方が運営しているこちらのブログではこの作品について興味深い考察が行われています。

謎多きバンクシーの顔はYoutubeに公開されていた!

バンクシーが初監督をつとめた自身のドキュメンタリー映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』では、壁画を描いている最中の顔にはモザイクがかけられ、インタビューシーンでも真っ暗な部屋でフードを頭からかぶって声をひずませた状態で答えるなど、その実態は明らかにされていませんでした。

しかし、調査を進めていくとそんな謎に包まれたバンクシーの顔が分かる動画がなんとYoutubeに公開されていました!

イギリスの放送局が2019年に過去行ったインタビュー動画を公開

イギリス最大の民間放送局・ITVが2019年にYoutubeに投稿したバンクシーのインタビュー映像です。

ITVによると、倉庫に保管され忘れ去られていたというこの映像は、今から16年前の2003年に撮影されたもので、バンクシーによるエキシビション『Turf War』の開催に合わせて撮られたものといいます。

バンクシーとされるこの人物はこのときのインタビューの中で、

グラフィティアーティストで、公に登場することが出来ないのは残念すぎるよな。その2つは一緒には起こらない

と語り、法律的には違法行為である建造物へのグラフィティを作品とするアーティストとしてのジレンマに触れ、意外にも本当は覆面を取りたいという願望を明らかにしていました。

この時のインタビュアーである、ITV記者・ヘイグは彼の顔を全く覚えていないとしながらも

彼は落ち着いていて、のんびりしていてね。人懐っこかった

と、バンクシーとみられるこちらの青年とのインタビューの雰囲気を振り返っています。

しかしバンクシー側は、

ノーコメント。こんなのは大量にあるんだ」引用元:FRONTROW

当然匿名芸術家であるバンクシーとしては否定しますが、こちらの男性がバンクシーである可能性を強める証拠が出てきました!

雑誌に掲載されたバンクシーの顔写真と特徴が酷似

バンクシーの元マネージャー兼プロデューサーを1997年~2007年まで務めたスティーブ・ラザリデスが制作したバンクシーの初期作品、未公開作品を収めた『BANKSY CAPTURED』という写真集があります。

その写真集に掲載されたバンクシーの顔が写っている写真がこちら。

banksy12画像出典元:Paris Diary

写真集だと修整されてしまっており顔が良く分からないですが、実は2000年に発売された雑誌「The Observer」でほぼ似た構図のバンクシーの写真が掲載されており、こちらでは目元がはっきりと分かるようになっています。

その写真がこちらです。

banksy13画像出典元:Paris Diary

先ほど紹介したインタビュー中のバンクシーとされる男性にも髪の色や眉の形がそっくりですね・・・!!!

banksy14画像出典元:FRONTROW

BBCが行ったバンクシーのインタビュー動画の声と一致

2000年に放映された、イギリスのBBCチャンネル4のドキュメンタリー・シリーズ「Shadow People」でもバンクシーはインタビューされています。

この動画内のバンクシーの声が、上掲のインタビューに答えている動画内の声とほぼ完全に一致しているので、ぜひ聴き比べてみてください。

これらの根拠から、「Turf War」で行われたインタビューに答えるバンクシーとされる人物は、バンクシー本人である可能性が極めて高いと言えます。

バンクシーの正体とは?

banksy15画像出典元:This is Media

バンクシーの顔写真については入手することができましたが、その正体は一体どこの誰なのでしょうか?

さらに調査を進めていくと、バンクシーの有力候補と思われる意外な人物が浮上してきました・・・!

バンクシー=イギリス人ロバート・デル・ナジャ説

banksy17画像出典元:Artpedia

その人物とは、イギリスのバンド・Massive Attackのメンバーであるロバート・デル・ナジャです。

その根拠は複数あり、それぞれ紹介していきます。

根拠①出身がバンクシーの出身地(とされる)と同じブリストル

banksy23画像出典元:AFP

ロバートはイタリア・ナポリをルーツにもつ家族のもとでブリストル地区ビショップストンで生まれています。

そのため、出身地だけ見るとバンクシーと同郷ということになります。

根拠②ミュージシャンになる以前はグラフィティ・アーティストだった

ロバートは、Massive Attackのレコードジャケットやライブで掲示する旗のデザインなどアート周りの活動を積極的に手掛けています。

さらに、ロバートの過去を調べていくとバンクシーの表現手法であるステンシル・グラフィティムーブメントの開拓者であり、1980年代初頭にアメリカからブリストルへヒップホップやグラフィティ文化を持ち込んだ文化紹介者でもあることが分かりました!

そのため、ロバートがバンクシーに影響を与えた、あるいはバンクシー本人として活動している可能性は十分に考えられます。

 

根拠③目元や背丈の印象がバンクシーに似ている

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画像出典元:amass

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ロバートもバンクシーも同郷のブリストルということもあり、顔の特徴は似通っていて眉毛や目元が似ている印象を受けます。おでこのシワもこの2枚の写真を比較すると共通の特徴に見えます・・・!

根拠④バンドのツアー開催地・期間とバンクシーの出現場所・時期がリンク

banksy19画像出典元:This is Media

ロバートが所属するMassive Attackのツアー開催地・期間とバンクシーの出現場所・時期が似通ったものになっていることが4番目の根拠です。

つまり、マッシヴアタックがコンサートを開催すると、不思議とその前後の期間に会場近くでバンクシーの作品が出現するということが続いているのです。

例えば2010年にマッシヴ・アタックは北米ツアーを行い、サンフランシスコ、ニューオリンズ、トロントで演奏を行いましたが、その後ツアー道程を追う様に、バンクシーの作品が見つかっています。

根拠⑤有名グラフィティアーティスト・ゴールディーのラジオでの発言

banksy20画像出典元:This is Media

5番目の根拠は、1980年代に“グラフィティアーティスト”として世界に名を馳せ、ロバートとも親交のあるゴールディーのとあるラジオでの発言でした。

その際にバンクシーの今までの活動や、世界への躍進・影響が話題にのぼったのですが、そしてトークに夢中になったゴールディーが、バンクシーのことをなんと「ロバート」と呼んだのです!

あくまで口にしたのは「ロバート」というファーストネームだけですので、それだけでバンクシーが誰なのかを特定することはできませんが、ロバート・デル・ナジャとバンクシーが同一人物である疑惑を強めることになってしまいました。

説の弱点:出生年のズレ

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ここまで疑わしい根拠を並べ立ててきましたが、実は両者の出生年には隔たりがあります。

バンクシーが1973~75年あたりに出生を受けたとされているのに対して、ロバートが誕生したのは1965年1月21日となっています。

このままだと、8歳~10歳の年齢差があるため、やはり二人は赤の他人なのか(ここまで共通点があるにもかかわらず・・・)、バンクシーの出生年が間違っているかのどちらかということになりますね~。

ロバート本人のコメント

ロバート本人は自身に向けられているこの一連の疑惑については否定しており、

自分はバンクシーではないが、バンクシーとは親しい友人である

と公表しています。

限りなく黒に近いように思われたロバート説ですが、ロバートとバンクシーが近しい関係にあるというところまでは確定したという形で現時点では検証を終了する結果となりました。

出生年のズレを解消できる説明や、「ロバート=バンクシー説」を裏付ける新たな情報をキャッチすることができたら、追記していくことにします!

世間の声

バンクシーの正体についてはロバート説以外にも様々な説がTwitter上では議論されていて、顔を公開している有名画家ではないかとするものから、「こうであってほしい」という願望込みの意見も散見されました。

それだけバンクシーがミステリアスで魅力的な存在であり、正体が明らかになってほしいような、そうなってほしくないような気持ちもあったりするのかもしれないですね~。

 

今回は、世界一有名な匿名芸術家・バンクシーについて調査していき、様々な説がささやかれているその正体について検証してきました。

今回の調査をまとめると、

◆イギリスの放送局がYoutubeで公開した動画に映るバンクシーとされる男性は、雑誌の写真や別のインタビュー動画の音声と類似しているので、バンクシー本人である可能性が高い

◆バンクシーの正体の最有力候補とされているのは、イギリスのロックバンドMassive Attackのメンバーであるロバート・デル・ナジャである

◆ロバートがバンクシーとされる根拠はバックグラウンドや風貌・バンクシー登場のタイミングとの重なり具合など複数あげられている

◆その一方で、バンクシーとは出生年がずれており、ロバート本人も親しい友人とコメントしていることから「ロバート=バンクシー説」は確定的ではない

ということが言えるのではないでしょうか。

これで今日の芸能人調査室は終わりです。

他の芸能人の調査結果も楽しくご覧になってください、ありがとうございました(^.^)/




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